事業家の器

今日は、ITベンチャー経営経験の長い先輩経営者、池上社長にお時間をいただきました。友人の清水さんが22歳のときからおつきあいのある社長さんで、たまたま渋谷で会われるとのことで、急遽連絡をもらい、会食に参加させていただきました。


人材とIT会社の経営のご経験も豊富な方で、お話いただくことひとつひとつが胸の奥に伝わってきます。池上社長のお話は、本当に示唆に富んでいます。


人間の知識には、「蔵」「修」「息」「游」と段階があり、これは、知識を吸収する段階、図書館のように溜め込む段階、自分の言葉で話せるようになる段階、自分に溶かし込んで身についている段階と、各段階があるという中国の言葉だそうです。それを意識しないと、知識は自分のものにならない、とおっしゃいます。


「素人の集団がプロを超える瞬間がある」違いを活かすことが経営だ、違いこそ価値。
それぞれのやり方がある。組織力とは、同質化ではなく、異質の、それぞれ特徴のある違った人たちがいるからこそできる。与えたことだけをしているのが組織ではない」


「当たり前のことを当たり前にする、それが一番難しいんだよ」池上社長はおっしゃいます。その通りだと思います。当たり前のことをするのは、いかに大変か。でも、その当たり前のことを当たり前にすることで、新しい道が切り開けたり、問題が解決したり、いいことが起こったり、新しい出会いがあったりするのだと思います。


他にも、信用残高の話を教えていただきました。七つの習慣は、大学院1年の時に読む機会があったのですが、いろんな局面で、七つの習慣のメソッドに出会うことができます。何度も読み返すと良い良書だと思います。


お話の途中で、すごく重要なことをおっしゃいました。「月収の使い方で、事業家、もしくは男としての価値がわかる。月収100万、1000万、1億円、10億円、100億円、1000億円、1兆円のときに、何を使いたいか?」と問われました。これは大きい課題です。


池上社長にお話をいただいてから、改めて考えてみました。


「月収がもしも○○円あったら、何をする?」
100万・・・自分の会社に増資。社員の福利厚生を充実させる。
1000万・・・自分の会社に増資。新しいベンチャーで成長性の高いものに出資する。
1億円・・・自分の会社に増資。新しいベンチャーで社会貢献性の高いものに出資する。
10億円・・・日本中に広告を打ち、社会問題解決をする起業家を集め、問題解決にあたる。
100億円・・・世界中の起業家を集めるキャンペーンをする。環境問題の解決のための実践的な研究所を作る。
1000億円・・・環境問題の解決のための起業家を100万人養成する。
1兆円・・・各国をつなぎ、貧困のない、国民の目の輝く国を創る。


稼いだときに、何にお金を使うか、それが事業家の器だ。と。心の奥の底を問われているような気がしました。


明日もがんばろう!