ITベンチャーは雇用を生み出している??のか??

昨晩、取引先の支社長さんと、24時前まで会食でした。


支社長さんとは定例会のようにご一緒させていただいている
のですが、営業のことはもちろん、リスクヘッジの方法や
元銀行員という経歴をいかした経理や管理面のアドバイスなど、
先を見越した助言をいただける方で、
同事業の先輩ということもあって、いつも勉強させて貰っています。


いつも支社長さんは、「一人勝ちでなく、お互いが成長
できることが大事」と言います。


ほんとうにそうだなぁと思う。


一人勝ちもいいかもしれないけれど、どこかで
しわ寄せが来る。相手の考えを大事にしなきゃね。


−コミュニティというか、知り合いが知り合いと繋がって
互いの知恵や知識や人脈が新しい価値を生み出していく−
まさにソーシャルネットのような思考を持たれていて、
これは近江商人の考えの「三方良し」にも通じるように思う。


IT技術者、ソフトハウスやメーカー・ベンダー、そして
自社(エクスアーツ)の3者が満足して初めて商売が成立する。


この「IT技術者」をおざなりにしてきたのが今まで
僕がかかわってきたIT業界だったように思います。


10年経って社長は残っている。けど、言語は刷新し、社員は
誰も残らなかった。なんて会社にはしたくない。
役員や、従業員を次々と解雇・採用していく会社があるけれど、
そうならない道を模索すべきじゃないかな。


ITベンチャーは、雇用を生み出していないのかもしれない。


インターンシップでお世話になったワタミの渡邉美樹社長が
「新卒内定者が研修中に辞めるのは、悪いことではない。
合う、合わないを事前に知り、自分のキャリアを見直すことが
大事。正社員の離職率が低いことを誇りたい」
というようなことを、雑誌で言っていた。


「エンジニア・クリエーターの市場流動性を高めると同時に、
安定的な基盤を築くことが、エクスアーツの使命」と改めて感じた。


話は戻って、
支社長さんはアイデアマンで、思えば僕が社会人なり立ての頃に
中古PCのレンタル事業というアイデアをいただいたことが
ありました。
「儲かったらピンクのドンペリを飲もう」
と支社長さんに言ってもらいました。


60歳、50歳代の先輩が僕には多かったので、支社長さんとの
話はあの時、とても新鮮でした。仕事の仕方、色々教えて
貰ったな。


それから数ヶ月で、僕は中古PCのレンタル事業を当時の会社に
提案し、実践することになりました。


その時にはじめのクライアントになってくれたのも
支社長さんでした。


あれから数年。まだドンペリはご馳走できていません。
まだ貰ってばかりです。
取引先という関係以上に、兄貴的存在というか、
大事な先輩です。可愛がってもらっています。


今年は、期待に応えられるようにがんばりたいな。