できない理由を考えるか、できる方法を考えるか

wadama552006-10-28

今日はファシリテーション協会東京支部の勉強会に参加しました。テーマは「命の授業」。平成2年〜4年の900日間、大阪の小学校でブタを飼ったクラスと先生のドキュメンタリーを初めにみました。「命について生徒が考えられるようになるために、ブタを飼って卒業時に皆で食べよう」という担任の先生のお話からVTRはスタートします。


担任のK先生は大学院を出て新任(25歳くらいですね)です。


6年生の卒業が迫った時期に、生徒たちは、「ブタを食べることが責任を果たす」16人対「生き延ばせることが責任を果たす」16人の意見に分かれて同じ「責任」という言葉の中で合意形成しようとたくさんの議論を重ねます。


印象的だったのは、生徒が意見を出して、先生は「どう思う?どんな風に考える?」と問いかける様子が、非常に多くの機会でみられたこと。K先生は「子供を自律させることができる教師」が素晴らしいとコメントされています。


25歳当時意識はされていなかったとのことですが、合意形成のプロセスデザインを垣間見た瞬間でした。


VTRを観た後に担任のK先生ご本人が登場。今は大学の助教授をされています。簡単なワークの後、ご本人からお話を伺いました。これも貴重な経験。


「人の思考は二つしかなくて、"できないことの理由を考える"か"できることの方法を考える"かだ」等、僕が普段社員に話していることもお話の中で出てきて、共感する部分も多かったです。「筋書きのない授業は×、筋書き通りの授業も×、筋書きにない授業をするのが○」など。


仕事柄、年不相応なのですが人前でお話させていただくことや指導的な立場になることも多いので、現場に立たれて矢面にもたったK先生のお話は気づきも多く、大変勉強になりました。ありがとうございました!


17時からウェンスティンホテルで打ち合わせのため、恵比寿に移動。麻布に向かい、お世話になっている社長さんとお会いしました。

明日も頑張ります!